こんにちは!きのけんです。
本日は、アンデシュ・ハンセン氏の著書「運動脳」の一部を解説していきます。
昔から「脳は年をとるにつれて老化していき、一度老化するともう治らない」と考えられていました。
しかし最新の研究で、その常識が覆りました!
目次
①運動することで脳は成長する?
②運動することでストレスに強くなる!
③運動することで学力が向上する!
①運動することで脳は成長する?
脳の一部で記憶中枢といわれる海馬は、年齢を重ねる毎に縮んでいき、1年で約1%ずつ小さくなります。私たちの記憶が年齢を重ねる毎に衰えていくのは、この海馬が縮んでいくからなのです。
その仕組みについて調べるため、アメリカの研究チームが、120名の被験者を対象にMRIで脳をスキャンし、海馬の大きさを測る実験を行ないました。
・心拍数が増える運動を行ったグループ(ランニングなど)
・心拍数が増えない軽い運動を行ったグループ(ストレッチなど)
の2グループに分け、1年後の脳の状態を解析したところ、軽い運動を行ったグループの海馬は1.4%萎縮していたのに対し、心拍数が増える運動を行ったグループの海馬は、なんと2.0%大きくなっていたのです!
・運動をしないと、脳は萎縮していく
・年を取って記憶力が低下するのは、海馬が萎縮するから
②運動することでストレスに強くなる!
また、人はストレスを感じる際に「コルチゾール」という脳内伝達物質を発生させるのですが、ランニング等の運動を行う際にも、身体に負荷がかかるためコルチゾールが発生します。ご存じのとおり、運動後は気分がよくなり、身体への負荷もなくなるため体内のコルチゾール量はは低下していくのですが、この「コルチゾールの増加→低下」を運動で定期的に行っていくことで、日常生活でストレスがかかる場面でもコルチゾールの発生を抑制でき、ストレスに強くなるといわれています。
また、運動したあとは爽快な気分になるため、運動を習慣化しておくと、脳に「コルチゾールが出るような強いストレスのあとは、爽快な気分が待っているんだ!」と勘違いさせることができ、ストレスがかかるような場面でも、あまりストレスを感じにくくすることができるのです!
・運動することで、ストレス耐性がつく
③運動することで、学力が向上する!
結果、「週5日、体育の授業を組み入れた学校」では、体育はもちろんのこと、特別な授業を受けたわけでもないのに、英語、算数、国語などの学力も、体育の授業を週2日行った小学校よりも高くなったのです!
これは、運動をすることで、脳の重要な部位である海馬が大きくなり、結果的に学習効率が大幅に向上したためと考えられています。
受験生などは、毎日数分でもよいので、運動してから勉強する習慣をつけておくと、今まで以上に効率的に勉強に集中できるでしょう。
・学力向上のための運動は、1回4分程度でも効果がある
・毎日数分でも運動する習慣をつけることで、学習効率が向上する
④まとめ
運動には、今回あげたメリット以外にも、たくさんのメリットがあるといわれています。
是非、定期的に運動する習慣をつけてみてはいかがでしょうか?
著者:アンデシュ・ハンセン
タイトル:「運動脳」
出版社:サンマーク出版
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